所在地 :長野県北佐久郡軽井沢町
家族構成:夫婦+ゲスト
規 模:木造平屋建て
敷地面積:1803.22㎡
建築面積: 309.75㎡
延床面積: 298.12㎡
施 工:笹沢建設株式会社
写 真:小川重雄
テレワークやワーケーション、ここ数年で浸透しつつある生活スタイルである。
二拠点またはそれ以上の場で生活する人が増えており、都心から2時間程度の場所が人気のようである。メインとサブの関係ではなく、どちらも大切で対等な生活ステージと考えて設計にあたった。
敷地に対して建物を南側に寄せて配置することで駐車スペースやアプローチに要する土地を最小に抑えようと考えた。これにより比較的ゆとりのある敷地でありながら北向きに大きく開いた形状になっていることは大きな特徴といえる。
北西側には浅間山、北東側には離山を臨むことができる。ふたつの山に向かって二つの居室を設けその間に北側の庭と一体になれる半屋外空間のインナーテラスを配置した。南側の外周部は水廻りや収納スペースを並べ道路側からのプライバシーを確保している。
軽井沢は寒冷地であることは言うまでもない。そして別荘地と言え周辺は他の別荘に囲まれている。メインとなるLDKを家の中心に据えることにより温熱的にも視覚的にも周辺環境から守られた安らぎの空間を提供できると考えた。
二間幅の外郭構造で支えられた4.5mの天井高をもつ50畳の無柱の大空間は7つのトップライトから木立を抜けた柔らかい光の降り注ぐ集いの広場となった。