所在地 :長野県松本市
家族構成:夫婦+子供二人 母屋に御両親
敷地面積:210.00㎡
建築面積: 67.08㎡
延床面積:112.62㎡
一階: 67.08㎡
二階: 45.55㎡
施 工:松本土建株式会社
写 真:小川重雄
計画はまず御両親の住まう母屋の減築から始まった。数年前に増築した建物を残し、玄関とダイニングキッチンのリフォームをした後に敷地分割の手続きを行い東側の道路側に60坪強の敷地を用意した。
水田や畑に囲まれ周辺には住宅が点在している。道路の交通量はさほどではないにしても夜間まで通行の絶える事はない。
提案したプランは中心に大きな吹き抜け(アトリウム)を設けその下を家族(御両親も含め)の集まる場所にし、その廻りに各部屋を配置して家全体が回遊できる黒い箱状の住宅である。南側の2階にバルコニーを設けハイサイドライトからダイニングキッチンに光りを導き入れる事により近隣や道路からの視線を排除しつつ、快適に暮らせる広場ができあがった。
代々受け継がれた敷地に二世帯(三世代)が適度な距離感でくらし、記憶/思い出を継承できるような記録装置(ブラックボックス)になってくれればと願う。